本好き500人に聞いた! 人生を変えた本&無人島に持っていきたい本
「本好き」500人に聞く「本の魅力」大調査②
Q.無人島に持っていくならコレという本を1冊教えてください
●「無人島に持っていきたい本」は辞典やバイブル系?
最後に「番外編」にも触れておきたい。アンケートでは、「人生を変えた本」と同時に「無人島に持っていきたい本」についても質問した。
これには、「最も重要な一冊」と「暇つぶしに最適な一冊」というふたつの受け止め方があるが、本好きは後者と受け止める人が多かったようだ。このうち、もっとも目立ったのは辞典やバイブル系の分厚い本を挙げる声だった。
「広辞苑。暇をもて余しやることがないと思うので。単語を一つひとつ読んでいれば時間をつぶせそうだから」(40代男性)
「聖書。心を無にして祈るしかないでしょう」(60代男性)
忙しい現代人は、辞典やバイブルをじっくり読む時間などない。その点、無人島では時間だけはたっぷりある。たしかに、少しずつ味わうようにページをめくり、心を落ち着かせるにはもってこいかもしれない。
また、「植物図鑑。食べられるかどうかを見極める」(60代男性)「サバイバルの本。役立つから」(30代男性)など、無人島生活に役立ちそうな実用書を挙げる声あった。
なかでも、興味深かったのが「星の王子様。暇なときにエンディングについて悩む」(30代女性)といった声だ。ただ読むだけに終わらず、さまざまな解釈ができる物語の「その後」についてじっくり考え、想像をめぐらせる…。これは情報から遮断された無人島ならではの楽しみであり、同時にもっとも贅沢な本の楽しみ方ともいえる。
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